家を建てる時の行事ごと

2024年04月04日

【地鎮祭】・【上棟式】とは?

 

新築工事の際に行われる、地鎮祭・上棟式。

これらは、昔から行われてきた儀式や風習です。

 

大半の人は、一生に一度あるかないかの家づくりですので、これらの儀式についてよく知らない事の方が普通だと思います。

最近では、古い風習は現代では行われないことも増えていますが、この二つの儀式は今でも多く行われていますので、実際、どんなことを行うのか、簡単にまとめました。

 

地鎮祭

【地鎮祭】

地鎮祭(じちんさい)は、日本の伝統的な神事の一つで、新築や建設工事を行う前に行われる儀式です。この儀式は、土地の神や地域の守り神に対して、建設予定地に安全と繁栄を祈願するために行われます。

 

工事現場にて、お施主と工事関係者が立ち会い、神主にお祓いをしてもらいます。

祭壇にお酒や御供物を供え、結界を張りお祓いをしてもらいます。

鍬入れの儀といい、施主も土地に鍬を入れます。

 

◆初穂料(玉串料) 目安は2万~5万程度

◆準備  祭壇設置等は住宅会社側がしてくれる事が大半

◆日取り 工事開始前の大安・友引・先勝 (午前中が良いといわれている)

◆主席者 施主・住宅会社・工事関係者・神主

 

上棟式

【上棟式・棟上げ・建方・建前】

上棟式(じょうとうしき)は、建物の建築工事において、屋根の骨組み(上棟構造)が完成し、その上に最初の屋根材が載せられた時に行われる儀式です。日本の伝統的な建築文化において重要な行事の一つとされています。

 

地方によって、上棟式、棟上げ、建方、建前など、言い方が違います。

地域によっては「餅まき」をすることもあります。

 

◆ご祝儀 目安は3千円~3万円(棟梁・職人・関係者・住宅会社の人に渡します。)

◆準備  住宅会社と相談の上決める事が多い

◆日取り 建築吉日をふまえ、施主や工事関係者の都合に合わせる

◆主席者 施主・住宅会社・工事関係者

◆その他 出席者への昼食としてお弁当代千円~2千円。差し入れ、手土産代として千円程)

 

 

上棟式は、必ず行わなければいけないとうわけではありません。

プレハブ工法や2×4工法などでは棟上げという工程がないため、上棟式を行わないというケースもありますし、もちろん行うことも可能です。

上棟の工程がある木造住宅の場合でも、上棟式をするかしないかは、お施主のお考えに沿うことが何より大切です。

 

ご祝儀、お弁当、差し入れ等もケースバイケースです。どれが正解といのはありません。

 

今回ご紹介した二つの儀式は、今も多くの家で行われています。

 

その理由は、ひとつには家族全員の安心感や気持ちを高めたり、地域・近隣にお住まいの方へのお知らせ、ご挨拶などに役立つためだと考えられます。

 

お施主も、家族や周りで見守る方々が、納得しながら進めていくことが一番だと思います。